印刷出版の物理的な制約のもとで生まれてきた「長い文章」を読むための機器として電子書籍をとらえるならば、ニッチな商品にとどまるでしょう。iPodでアルバムを最初から最後まで一気に通しで聴く人は、今でもいるかも知れません。しかし電子書籍デバイスで、長い文章を一気に読んで楽しむ人は少ないでしょう。少なくとも、それが主流になるとは思えません。けれどもそのデバイスで、上手な短文同士を比較したり、ページを並べたりすることができるのなら、私も欲しいです。
だから、小さな液晶画面でトルストイの『戦争と平和』を読んで、目をダメにする変な人たちのことは、もう忘れましょう。そのかわりに文章をダウンロードしたり、アーカイブしたり、注釈のタグを付けたり、共有したり、リンクが切れてウェブのどこかに消滅してしまった短い文章のプレイリストを作って、カテゴリー分けをしたりできるような、本当の読書用iPodをいまこそ実現させましょう。とても短い記事向けiTunesのビジネスモデルを開発し、デジタル短文作品のことを真面目に考えていきましょう。
via dotbook.jp
Stanzaやi文庫を愛用し、昨夜もThe World of Warを読み終えた身としては、どうも納得のいかない文章です。
iPod touchで長い文章を読むのもそんなに苦じゃないとけどなぁ……。
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